澪ちゃん恋をする
恋バナ 【葉月side】
あたしは朝学校に来て、エプロンと布巾の入ったトートバッグを机の横にかけた。
今日から料理部が始まるのか!
頑張って作るぞ~!!!
話によると、運動部の人たちが部活終わりに料理部に寄ってお菓子をもらっていくらしい。
それを聞いて料理部に入ろうと思った。
そして澪も一緒に料理部に入ってくれた。
あの人に…会えるかな……
そう思っているとバタバタと駆けてくる音が聞こえた。
「はづき~!!!!!!!!」
「ぐえっ!!」
振り向こうと思った瞬間、後ろから抱きつかれた。
しかもかなりのスピードでアタックしてきた。
あんなに細いのに、どこにこんな力があるんだといつも思う。
「あ、ごめん!!」
澪はいつものように悪びれた様子もなく謝る。
「ケホッ!あんた、いつもいつも痛いよ…って…」
あたしは振り返って澪を見たとたんビックリした。