澪ちゃん恋をする


「で?なにかいいことあったの?」



あたしはまだコンタクトの魅力を一生懸命語っている澪に問いかけた。

こうやって飛びついてくるときは、なにかいいことがあった時。

家でオムライスがうまく焼けただとか、テストの点がよかっただとか。

長年一緒にいればそういうことがわかってしまう。

すると澪は『そうだった』と言って話し始めた。



「あのね、あのね…」



澪が嬉しそうに昨日の出来事を話してくれた。

そんなドラマみたいな出会いがあるんだなぁと思った。



「それはまさしく一目惚れだね!で、誰だったの~?先輩??」



澪と恋愛の話しをすることはあまりない。

てか、玲次が澪の恋愛を邪魔しまくっているからだ。

でもやっぱ女子高生。

こういう話はテンションが上がる。

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