澪ちゃん恋をする
「ねぇ、その人ってどんな人だったの?」
すると机から額を離した玲次はあたしを睨んだ。
「あぁ?暗くてあんま見えなかったし」
今の玲次にその人の話は厳禁かな?
それにしても玲次が可哀想。
あんなに澪のこと好きで…ずっとずっと守ってきたのに…。
「…あたしは、あんたを応援してるから」
玲次を見つめてそう言った。
澪を元気にしようと一緒に頑張ってきた、あたしのもう一人の親友。
玲次はビックリしたようにあたしを見たあと、フッと笑った。
「……あぁ。サンキュ」
2人の幸せがあたしの幸せでもあるの。
だから…2人とも、幸せになってね。