クソガキ
ところで‥‥‥私が、学生のくせにわりと洒落た車を持つ理由なんだけど‥
実は、この車‥‥
みっチャン‥‥‥例の、私の幼なじみで学生結婚した子が‥
強烈なくじ運で当てた、懸賞品なのだ。
元々は2人で使ってたんだけど‥‥みっチャンが結婚したから、車は私にプレゼントしてくれた。
‥‥ほんとに‥‥
あの子、運だけは強かったなー‥
今住んでる家だって、あれだけ条件良いのに、格安で奇跡的に手に入ったのはみっチャンのおかげだし。。
なんかあの子が近くにいると、私にまで運がついてきてた‥‥
けど‥‥‥みっチャンがいなくなった途端‥‥
運はなくなり‥‥‥
入れ代わるように、この疫病神がやってきて‥‥;
災難ばっかり!!!
「‥‥結衣さん?‥‥俺の学校過ぎましたけど。」
私が物思いにふけっていると、急に洵に二の腕の肉をつままれた;
「‥‥は?」
‥‥‥あ、ほんと。
もう、洵の学校500mぐらい過ぎてる;
‥ヤバイわー;
いつか事故るね、私‥‥;
「じゃあ、もうここから歩いていきなさい」
私は、にこりともせずに、洵にそう言った。
「‥‥はい?;」