クソガキ
『ほらー、あそこー!白いスカートはいてる人ー!二人いるやんか!』
ワンワン!!
‥‥‥白いスカート‥?
‥‥‥二人?
‥‥それ、
ひょっとして‥‥私たち?笑;
「‥うひゃあ!!」
私は慌てて起き上がった。
‥‥恐る恐る、声がしていた波際に目をやると‥
声の主の子供たちと、そのお母さんが、大きな犬をつれて散歩しているのが見えた‥‥。
『ほら、生きてるやろ!』
小さな男の子がこっちを指さし‥、女の子に向かって威張っている‥‥;
‥‥‥やっぱり私たちのこと言ってたのね‥;笑
女の子は、男の子を無視して、先に行くお母さんに駆け寄っていった。
‥‥ふぅ;汗
結構長い間、固い砂浜の上で寝ていたせいか、なんだか背中が少し痛かった‥‥。
隣を見下ろすと‥‥腕を顔の上に置いて、洵も寝ている。
太陽は‥‥
さっきまで真上にあったのに‥‥
今は海の方に大分動いていた‥。
‥‥何時だろ?
そう思って、私は洵のポケットに手を突っ込んで、自分のケータイを引っ張りだした。
スカートはくとケータイ入れるとこがないから‥‥
いつも勝手に洵のポケットを使ってしまっている。
ケータイを開くと‥‥
「……はぁ?;……なんじゃこれ!」
待ち受け画面いっぱいに、
洵の顔のドアップ;
このバカ、いつの間に!!?;
そして、さらに‥‥時刻を見た瞬間‥‥‥‥
私は固まった。
「‥‥5時ーーーー?!!!!!!」