クソガキ
「‥‥はぁ;もうここまで来ちゃったしね」
田舎であるせいか‥‥ここから一番近いホテルも、ラブホだったし;
私、運転時間が長くなりすぎると‥‥
視力が一気に下がって、道なんかが全く見えなくなっちゃう体質なんだよねぇ。。
車の運転は‥‥
正直もう限界だし;
車で寝る方法もあるんだけど‥‥
一晩‥‥足伸ばして寝れないなんて考えられない!‥‥って洵が文句言うし;
「まぁいいや。‥‥私も一回入ってみたかったし。」
「まぢ!!?」
私のボソッとした呟きに‥‥洵は過剰に反応した。
「‥‥あ、変な意味じゃないからね?!;」
「わかってますってー!ハ、ハハハハハ~」
‥‥‥豪快に笑いだす洵‥;笑
‥‥絶対わかってないよね;笑
「どれかパネルおすの?」
人がいないフロントで‥‥私は、30個ぐらい並ぶ、部屋のパネルを指さしながら洵にきく。
「そ、そうっすよー* 結衣さん選んでいいっす!」
「‥あ、うん;」
‥‥コイツ、なんでこんなにテンパってるの?;
‥‥おっと!
こんどは胸に手をあてて深呼吸しだした!;
かと思えば‥‥
口を押さえて、変な笑いをこらえてるし‥‥。
キモい。
‥‥‥気をつけよ。
私はそう心に決めて、洵から3歩離れ、適当に部屋を選んだ。