クソガキ
「もう!笑わないでよー!笑」
私はそう言いながら、洵の口を押さえようと手を伸ばす。
しかし洵は上手にそれをかわして、ケラケラ笑いながら、バタバタ暴れている私の腕を掴んだ。
そしてそのまま、2人一緒にごろんとカーペットの上にねっころがる。
ねっころびながら隣を見てみたら、洵も私を見て、顔をくしゃくしゃにして笑っていた。
こんなに笑ってる洵の顔、見たことないかも‥
「‥‥ん、‥‥プッ!笑」
笑いがつかの間止んだのかと思ったら‥‥‥
洵はまた私を見て吹き出す;笑
「‥ひゃ‥もうムリ!‥ははは!!笑」
‥‥仰向けになっても止まらない私のつられ笑い;
でもさすがに、仰向けのまま爆笑するのってツライ;笑
起き上がりたいんだけど、腹筋に力が入らないから、ムズムズしたまま笑いに苦しむしかない;笑
さすがにこのままだと死んじゃうと思い‥‥‥
私は、丸くなって、目をつむって、手で耳をふさいで‥‥洵の笑い声を遮断した。
瞬間、洵の声は鈍く聞こえてきて‥‥‥自分の鼓動の音がより大きく聞こえてくる。
ドキ、ドキ、ドキ‥‥‥
ああ、
私、なんか今‥‥すごい生きてる
ふわ‥‥