クソガキ









‥‥睨みを利かしながら低い声で言うものの


私より20cmは背の高い洵を見上げて言ってみると‥‥‥やはり威厳がないんだろうか;




洵は薄笑いを浮かべて、しかも生意気に冷蔵庫に寄りかかりながら、見下ろしてくる‥‥;





‥‥‥ムカつく;





「‥‥241円なんだから。」



‥‥あーあー;



ブザマ!!


‥‥‥なんか‥‥


‥‥自分で言ってて情けなくなってくる;





あーあ。もっとカルシウムとってたらよかったのに‥‥






「‥‥結衣さん?‥‥は、払いますから」



私が俯いていると‥‥‥

泣いているとでも思ったのか、洵は慌ててそう言った。







誰が泣くか;


女子高生じゃあるまいし‥‥。











「ほら、行くわよ。」



「‥‥はい?」




「は?勉強するんでしょ?」


ポカンとしている洵を放って、私は一人キッチンをでて行った。






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