クソガキ
「2周年記念って、いつだっけ?」
「再来週の土曜日。」
真っ黒ボブをふりふりしながら、麻衣チャンが教えてくれた。
再来週の土曜日なら‥‥
ちょうど、洵のテストが金曜日に終わるから‥。
テストの打ち上げでつれてきてあげようかな。
「いーかんじ。」
ティッカでもらったクジャクの羽を家の食卓に飾りつけ、私は満足気に頷いた。
時計を見ると、もうすぐ6時
ヤツもうそろそろ、帰ってくるかな。
「ただいまー」
洵の声が響いた。
「あー、おかえりー。」
「おじゃまします!!!!!*」
‥‥‥ん?;
洵につづいて、聞き慣れない声‥‥
キッチンから出て、玄関をのぞいてみると‥‥‥
「‥‥ぁ」
「ど、どうもっ*」
‥‥この前の、私に向かって、『可愛いー』って言った男の子が、物凄い笑顔で立っていた‥‥;笑