クソガキ








思わず、上目づかいになってしまう‥‥‥





‥‥洵は‥‥






私にゆっくり近づいてきて‥‥‥




そして、‥‥‥





「さん‥‥!(笑)」



そうつぶやき、そして‥‥‥‥突然‥‥‥笑い出した。








‥‥はぁ?






‥‥‥‥えっとー


要するに‥‥私をからかってたってわけ?








‥‥‥上等ね。




「‥‥‥キが」



「んー?なんすかー?」



俯きながらボソッと呟いた私の顔を、洵は体を屈めてのぞきこんできた‥‥‥




私は突然、キッと顔を上げる‥‥




「‥‥‥クソガキが‥‥クソガキが、いっちょ前な顔して大人からかってんじゃねーよバカーー!!!」



真っ赤な顔でそう叫び‥‥‥



「‥‥‥へっ‥?」



洵の制服のカッターシャツをつかみ、引き寄せ‥‥‥






私は、思いっきり、


ぐーで顔をめがけ殴りかかった



しかし、洵はぎょっとして、するりと私をかわしてしまう。







‥‥‥それが悔しくて、



諦めが悪い私は‥‥‥






‥がさごそと後で手を動かし‥‥‥冷たい、金属のようなものをつかんだ





鍋だ。






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