クソガキ
「‥‥ぁれぇ‥?‥‥結衣さん?」
どうやらやっと目をさましたらしく、洵の声が頭の上から聞こえてきた;
「‥‥なにやってんですかー?;そんなとこで。‥‥あ、寝込み襲うつもりだぁ!」
「‥‥ば!!ばかなこと言ってないで離しなさいよー!!」
‥‥‥上半身がまるごと旬の上‥‥;
そして片足は座席の上で踏ん張っているような恥ずかしい格好で、私は声をしぼりだす;
「‥‥結衣さんって、ほんとドンクサイんですね(笑)」
穏やかで‥‥‥人を小バカにするような‥‥楽しそうな洵の声‥‥
おまけに頭をよしよしと撫でてきやがった;
‥‥‥ム、
ム、‥‥ムカツクーーー!!!!!
「結衣、あんたどうしたの?髪の毛乱れてるよ。あんたそれわざとやってんの?全然似合わないよ?」
‥‥学校につくなり、私は、いきなり亜衣チャンの毒舌にやられてしまった;
今日の亜衣チャン‥‥なんかいつも以上に荒れてる;
またフラれたのかしら‥‥;
「結衣〜、おはよー」
「あ!ヒロク〜ン!おはよー」