クソガキ
「‥一歩間違えたら殺人っすよ?;」
洵の声が、背中からきこえてくる
「大丈夫よ。いざとなったら、強姦されそうになった正当防衛だって言うもん。」
「‥‥‥;」
あー。
思い起こせば‥‥4月から洵と暮らし始めて、もう3ヶ月‥
『結衣ー?分かってるでしょうけど、可愛いからって、洵平君に手ぇだしちゃダメよ?犯罪になるからね*』
母に言われた言葉‥‥‥;
‥‥普通、自分の娘のほう心配するだろ!;
こんな、性欲むんむんの男子高生と、1つ屋根の下で2人っきりなんだから!
「はい。」
私はそう言って、牛乳の入ったグラスを洵に渡した。
‥‥あれ?
‥‥いつもバクバク食べるはずの洵なのに。。。
今朝は朝食に少しも手をつけずに、頭を支えて、ぼーっとしてる。
「どしたの?」
「‥‥頭がー‥‥なんか‥‥痛い」
あれ‥‥
「大丈夫?」
「‥‥んー」
妙に覇気がない洵。
私、強く殴りすぎたかしら‥‥?;
「洵、ちょっと頭みせて」
私は持っていたグラスをテーブルに乗せ、身をかがめて、洵の顔をのぞきこんだ。