クソガキ
勝負!
それから約1週間の間‥‥‥
洵は猛勉強をした。
毎朝4時起き。
「‥‥んー‥‥‥結衣さーぁんー‥‥ハグーー」
ガツンッ!
「‥‥‥ぬ、あ゙あああああああーーーー!!!」
いつ何時も教科書を手放さず‥‥‥
「‥‥洵‥‥‥;」
「‥‥へ?なんすか?」
「あんた、お風呂の中に教科書もってくの?」
「‥‥あ」
そして‥‥私は質問攻めに合う毎日‥‥‥;
「結衣さん、メネラウスの定理ってどう使うんすか?」
「‥‥ちょっと;」
「はい?」
「‥‥トイレの中までついてこないでよ〃;」
「‥‥‥‥あっ!!ごめんなさい*;」
‥‥‥ありえない。
信じられない。
「最近、やつれてない?」
メールを打ちながら、正面の麻衣チャンがきいてくる。
「‥‥わかるー?;‥‥‥私‥‥先生がこんな大変な仕事だとは思わなかった‥」
「‥‥いや、結衣の場合は特別なんじゃない?;笑」
麻衣チャンは笑ってそう言いながら、ジャハーンさんに入れてもらった赤ワインを一口飲んだ。