クソガキ
「ほらー、そこまた間違ってる。」
「‥んー?‥‥あ!」
私に指摘され、書いたものを消しゴムで消していく洵。
こうやって、肩を並べて机に向かうこと‥‥すでに5時間。
今日は最後の追い上げだから、私も緊急参戦なのだ。
「クセがついちゃってるのかなぁ?」
私は机に肘をつけ、顎を手で押さえた。
そして、軽くため息をつきながら、隣の洵を見上げてみる。
‥‥すると、洵と目が合った。
‥‥こいつ‥
目が泳いでない‥‥?;
‥‥んー?;
なんだか‥‥妙にそわそわしてる洵。
‥‥それに若干‥‥
目が‥‥血走ってる‥?;
「ぅ!‥‥ぐわーー‥」
10秒ぐらい目が合ったあと‥‥‥洵はシャーペンを握ったまま、机の上に倒れてしまった。
「あれ?疲れちゃった?」
‥‥私がそう尋ねると、洵は無言で頷いた。
「じゃあ、もうそろそろ寝よ!明日テストだし、ゆっくり休んだほうがいいよ。」
私はそう言って、洵の背中になんとなく手を置いた。
‥‥すると、その背中がビクッと動く‥
‥‥‥ん?
「っどぉりゃーーーーあっ!!!!!!!」