クソガキ
「‥‥夢みました。」
‥‥ポツリと洵がつぶやく‥;
「‥ゆ‥夢‥‥?」
薮から棒にそう言った洵に‥‥私は、素っ頓狂な声をだした。
「‥‥‥なんか‥‥俺、寝込み襲われたんすよ‥‥」
「‥‥へ、へぇー;」
そう言って、私をじっと見てくる洵‥‥
その視線に耐え切れず‥私は‥‥謝ろうと、腹をくくった。
「襲われたんです!!でっけぇ豚に。」
「ッ!; ブ、ブターーーー!!!!?;」
「よっしゃー!勉強しよ~っと。」
洵はそう言って、‥‥本気で頭が真っ白になっている私を放って、さっさとベットを抜け出してしまった‥‥。
「‥‥‥but ザット day was‥something すぺしゃーる」
「スペシャルを強調しなくていいから。」
ふざけながら英語の音読をしている洵の背中に、私はぴしゃりと言った。
なんだかベットからでるの気がしなくなり、私はそのまま、またねっころんで、本を読んでいた。
「‥へーい‥‥。To tell the truth I‥‥have‥forgot‥‥who‥am I〜♪」
(実を言うと、僕、自分が誰だか忘れてるんだよね♪)
「‥‥‥;」
‥こいつ‥‥‥‥めちゃめちゃな気持ち悪い英訳してるなぁー‥;
‥‥なんて思いながらも、私は気にせず読書をつづける。