クソガキ
「なにソワソワしてんのようっ!*」
チクッ‥‥
「‥‥痛っい!!!」
私が普通に‥‥講義を聞きながら、ノートをぺらぺらめくっていただけなのに‥‥
突然、隣の席の亜衣に‥‥
シャーペンで脇腹を刺された‥‥;
コイツまぢで‥‥、シめたろか!;
私は脇腹を摩りながら亜衣を睨んだが‥‥
亜衣はといえば‥‥‥
私のことなんか眼中になく‥‥;
頬杖をついて、窓の外を見つめて‥微笑みだした‥‥。
おまけに、今にも投げキッスをしそうな表情だ‥‥;
「‥‥ねぇ、亜衣どうしたの?」
私は隣のヒロクンにこっそりきく。
ヒロクンは軽くため息をついて言う‥
「‥昨日合コンがあったんだけどね?‥‥亜衣‥‥王子様を見つけたんですって。」
「‥ああ、そう」
デタ!
‥王子様‥。
まぁね、
‥‥恋するのは別にいいんだけど‥;
周りに迷惑はかけないでほしいよね;
「ねぇ、今日って洵クンのテストだっけ?」
ヒロクンが小さい声できいてくる。
「‥うん。そろそろ終わるはず」
私は時計を見ながら、そう答えた。
‥‥‥あいつ、ちゃんとやったかな‥?