クソガキ








12時になったころ、洵からメールがきた。






“テスト1日目終わりました☆

 迎え来てくれますよね。”





は?;

‥‥‥断定系?;



「‥‥クソガキ。」



私はそうつぶやきつつも、メールを返す





“電車で帰れ。”

返信。







~~~♪




“ってことは、

 迎えに来てくれるってことですよね?☆

 あざーす(はーと)”






……こいつ、日本語読めないんだっけ?

何がどうして迎えに行くことになるんだい?




さて‥

そろそろ行こうかしら。








「結衣~♪どこ行くの~ぉ??」



「‥げ;亜衣」



「げ‥って何よ!! あんた失礼だよ!」


亜衣はそう言って、膨れっ面をする。






「ねぇ、どうせあんた暇でしょ?」


腕を組みながら、当然のことのように、私に向かって言った亜衣‥‥。





「‥‥はい?;」


‥‥お前こそ、なんて失礼なヤツなんだ!;


なんとなく嫌な予感がするから…断ろう。





「あ、私、これから旬の迎えに行くから暇じゃない。」



「そう。じゃあ、あたしに付き合ってくれるのね♪あたし、服買いに行きたいのよ♪*」





「‥あれ;‥‥話きいてた?私、迎えに‥‥」



「あたし…実は恋しちゃったのっ* なんかうずうずしちゃって‥‥じっとしてらんないっていうか*えへっ」



亜衣はそんなことをつぶやきながら‥‥‥




完全に、自分の世界に入ってしまっていた‥‥;







‥‥逃げよ。






「もうすぐ夏だし‥‥髪も切ったほうがいいかなぁ?*

 あ‥‥でも、吉高クン‥ロングのほうが好きだったらどうしよう。。。

 ええ‥‥どうしよー‥(・_・、)泣

 ねぇ、結衣はどう思う?

 ‥‥‥あれ?結衣~‥?」





‥‥‥そこには、もう誰もいなかった。





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