クソガキ
PM8:00を少し過ぎたころ、バイト先に洵が来た。
「‥‥洵!!ごめんー!!; まさかこんな忙しくなるとは思ってなくて‥。
‥迎えに行けなかった‥‥」
私は申し訳なさげに手を合わせながら、洵のところへ走っていく。
「全然大丈夫ですよ。笑
一日、ご苦労様です」
洵はそう言って、ぽん、と私の頭に手をのせた‥‥。
‥‥敬語のくせに、やっぱり行動を含め、上から目線なのね;笑
「テストお疲れ。」
「お疲れで~す!やっと開放されましたよ!」
洵はそう言って、開放感に満ちた表情に笑った。
「‥‥いやぁ」
「何?」
「それにしても‥‥結衣さん、この制服‥似合いますねぇ*」
洵はそう言いながら、鼻の下をのばして‥‥
私の着ているオレンジ色ののサリーをジロジロと見てきた‥‥;
2周年記念日ってことで、今日だけの特別制服‥‥
「‥‥‥‥‥‥ちょっとあんた見すぎ!;」
私はそう言って、洵の顔を両手で挟んで、上に向ける。
「結衣、洵クンに座っててもらったら?もうちょっとしたらお客さんも減るだろうし」
麻衣チャンは、ボブ頭を傾けながら、そう言ってくれた。
「はーい。‥‥じゃあ、こちらへどうぞー」