クソガキ







そこで私の母が、私の迷惑もかえりみず‥‥‥


洵の学校からわりと近い、‥‥一人暮ししてる自分の娘と同居させたらどうだろう‥‥と、おせっかいな性格から最低な方法を思いついてしまい‥‥‥



娘の私にはなんの連絡もなく


勝手に。


勝手にことを運んでしまったのである。





『由美子さん言ってました。結衣さんがルームシェアしてた幼なじみの子が学生結婚して学校辞めて、相手の地元に行っちゃったから、部屋に空きがあるって』



ちなみに由美子は、私の母。




‥‥‥おかんめ!!










おまけに、今まで洵が一人暮ししてたアパートはすでに解約されており‥‥;




高校生とはいえ、こんな未成年を家から放り出して路頭に迷わすのはさすがに良心が痛んだから…





否応なく、私が保護者となり‥‥今に至る。















「結衣さん。俺、今日帰り4時です」



「‥電車で帰れば?」


私のドライブ用のCDをあさりながら、助手席でたわけたことを言う洵に、私はサラリと言った。




「万が一、俺が電車の中で倒れたらどうするんですかー」



「周りの人たちが助けてくれるわよ。」



「‥‥‥;」



そのまま、クソガキは黙ってしまった。










‥‥‥あー、もうバイト遅れるー‥!;







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