クソガキ
せっかくの日曜日なのに、朝早くに起こされて‥‥‥
当然、目が醒めない洵は、ソファーの上に正座し、そのままうつぶせた状態で、再び眠っている;
‥‥その姿、まるで学校に行きたくないとぐずる小学生;
「‥‥ん~」
‥‥そして、たまに発する奇声(?
さきほどからずっとこんな調子。
「今日中につけなくなるよー。」
「‥‥じゃ、明日」
「‥‥‥;」
‥‥こいつの怠け癖、本当にどうしようもない;
「‥‥もう、起きてるんでしょ?;早く起き上がっ、‥‥てッ!」
洵をひっぱり起こそうと、私が腕を引っ張った瞬間‥‥
‥‥‥おきまりのように私が引っ張られ‥‥
私はぐるりんとソファーの上に仰向けになる;
するとすかさず、洵が私の上におおい被さり、背中に腕を回してくる‥‥。
本日2回目。
私は無言で、寝ぼけた洵の頭をバシッと叩いた。
「携帯持った?」
車の助手席に座り込んでくる洵に、私は尋ねた。
「‥‥結衣さんこそ。」
洵はそう言って、上から目線で私を見る。
‥‥ん、私?
「‥‥‥あ!‥‥私、携帯‥;‥‥‥ない!;」
「‥‥はい。なぜか冷蔵庫の中にありましたよ。」
洵はそう言って、ポケットから私の携帯をとりだして、私に差し出してくれた‥‥
「あ、ありがとう‥*」
私ったら、…お茶目*