クソガキ
私たちの地元は、高速に乗り、さらに車を走らせること‥‥トータル8時間の場所にある。
‥‥‥遠い;
順調にいけば夕方の4時ぐらいには着けるんだけど‥‥‥
「ふーん、ふーんふーん〜♪ あ、結衣さーん♪ 途中、ちょっと観光していきましょーよ!!」
私のドライブ用CDを聴きながら‥‥
やけに楽しそうな洵;
なんだか‥‥‥嫌な予感がするんだけど‥‥
これは気のせい?;
「‥‥別にいいけど。あんまり長居はできないよ?」
「構いませんっ☆」
「‥あ、そう 笑;」
今日は、快晴。
私たちの車以外にも、沢山の車が周りに走っていた。
レジャー用のグッズを沢山積んだ車
家族づれ、カップル‥‥
そんなものを見ていると、あぁ‥みんな夏休みなんだなーって思う。
洵も、暑そうにTシャツを肩までまくりあげて、前髪を私のゴムでくくっている。
夏だー!!
「夏の思いでーっ♪クルマでーっ‥フーンフーンフーンフンフンフフフー♪」
CDの曲をききながら、歌詞を鼻歌でごまかしている洵を横目で見ながら、
私も良い気分で運転をしていた。