クソガキ
「パーキングエリア到着ー♪」
1時間ちょっと運転して、1つ目の大きなパーキングに到着した。
「ちょうど県境のパーキングエリアだから、お土産なんか買ってく?」
「いいっすねー!!」
車を下りると‥‥直射日光が体にささった。
「あっつーい!!」
「あっちー!!」
私たちは、同時にハモる。
車の中ではクーラー全開だったから、車をおりると‥‥まるでサウナみたい。
息できない!!
しかも私‥‥今日キャミソールだから、日光がじかに肌を直撃する。
「‥‥うわー;寒い!!」
お店の中は涼しかった。
こう、温度変化激しいと‥‥‥なんだか感覚がおかしくなってしまう;
しかも私、キャミだし、キャミだし、キャミだし‥‥;
思わず身震いしてしまった。
「結衣さん寒いんですか?」
洵は不思議そうに言う。
「‥‥うん。」
私は頷いた。
「脂肪ついてるのに、変ですねー」
「うるさい!!」
洵は、私の格好をしばらく見つめてから‥‥
恐る恐るといった感じで、手の甲を、私の右腕にあてた‥‥
「冷てっ!;」
手はすぐに離れたものの‥‥
触れた瞬間、洵の手の熱が、ふわっと腕に染み込んだ‥‥