卑屈の恋愛方程式

左側からしなやかに伸びる白い腕は私の胸元近くを遮り…反対側の右腕をがっしり…と掴まれた様子に思わず動転して声をあげてその青少年を肘で突き飛ばす。




「えっ…？？」


…っと小さく呟きつつ肘で身体を突き返されて思わず私を支えている腕を引き剥がされて今度は…そのケダモノの方に引き寄せられるようにバランスを失い倒れ込み思わずそのケダモノの身体にしがみついた…。