卑屈の恋愛方程式


―――ガラッ…。



「―――丁……!!例の子…大丈夫???」



無粋にもガラリと開かれた扉の向こうの人物の容姿に私は思わず面食らった………。




整った端正な顔立ちに鋭い瞳………。

――そして…逞しい腕の感触…。




「兄さんの知り合いですか???」




あどけない笑みを浮かべながら私を見下ろす例のケダモノ青少年の声に―ハッ…と我に返り私は思わずしがみついた手を離した。



「――――し…知り合いなワケないでしょっ!!!!

なんで私がこんな奴の知りあいになんなきゃならないのか意味がわからないわ!!!」




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