卑屈の恋愛方程式
「丁お兄ちゃま…。
丙お兄ちゃまに遠慮して好きな人と別れちゃったんだ……。
丙お兄ちゃまには…婚約者がいたんだけど…丙お兄ちゃまがバスケの地区大会の決勝の試合場に来る途中事故で亡くなっちゃってそれ以来バスケ部やめちゃった…。」
――えっ……???
彼女の言葉に…私は拍子抜けたように逆に視線を見つめた。
――えっ……???
彼女の言葉に…私は拍子抜けたように逆に視線を見つめた。
「……どおゆう事??」
ふってわいたような話に私は声を絞り出した。
彼女は涙を浮かべつつと不安気にこくん…と小首頷かせて言葉を繋げた。