卑屈の恋愛方程式
「―――出迎えは…ここまででいいわ!!!
ご苦労様―――!!」
後藤を振り返り皮肉気たっぷりに言葉を投げかけたのを確認するように後藤は一礼して…「行ってらっしゃいませ…。」と丁寧にお辞儀した。
さすが…歴史由緒ある造りというのを謡ってるだけあり…並木道を抜けた先に古めかしい造りの建物が建っている…。
―――この学園が今日から私の人生の墓場になるのか……。
そう思うと…足取りも重い…向けようのない怒りが募る。
―――この学校……!!
私の物になるなら………!!
全部…新しい現代造りにしてやるんだからっ……!!!