短編 星降る夜にまた逢いましょう
まもるんだ
気付いた時には足を踏み出していた。

信号は赤。

通りの多い片側ニ車線の道。

飛び出せば間違いなくひかれる。

わかってた。


なのに体は勝手に走り出していた。

もう少しで彼女のところまでいけたのに。


宙高く跳ぶ僕の体。


不思議と意識はしっかりしてる。


目がまわる。



…守ってあげられなくてごめん。



ドサッ




周りからは悲鳴。



クラクションが鳴り響く。
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