短編 星降る夜にまた逢いましょう
病院
私が目を覚ましたのは病院のベッドだった。
胸に痛みがある。
グルグル巻きの包帯。
そうか、私は切られたんだ。
あの人は誰だろう。
何のために私を…
そういえばあの時の鈍い音はなんだったんだろう。
通り掛かった看護師にきいてみた。
「あぁあれね。何故かね。車が飛び交っているのに走り出したらしいのよ。男性だったんだけどね。亡くなったそうよ。自殺かしらね。」
え?まさか彼じゃないよね。
私を助けようとして…
ちがうよね?
事故にあった男性の服装の特徴を聞くと、その日彼の着ていた服装と一致した。
まさか…そんな…
私のために?
そう思うと涙がとまらなくなった。
苦しいよ。
胸が…
呼吸が出来なくなるほどに苦しいよ…。
きっと切られたからじゃないんだね。
こっちの痛みのほうがよっぽど痛いよ。人違いであってよ。
いやだよ。
せっかく仲良くなれたのに。
好きになれそうだったのに…。
胸に痛みがある。
グルグル巻きの包帯。
そうか、私は切られたんだ。
あの人は誰だろう。
何のために私を…
そういえばあの時の鈍い音はなんだったんだろう。
通り掛かった看護師にきいてみた。
「あぁあれね。何故かね。車が飛び交っているのに走り出したらしいのよ。男性だったんだけどね。亡くなったそうよ。自殺かしらね。」
え?まさか彼じゃないよね。
私を助けようとして…
ちがうよね?
事故にあった男性の服装の特徴を聞くと、その日彼の着ていた服装と一致した。
まさか…そんな…
私のために?
そう思うと涙がとまらなくなった。
苦しいよ。
胸が…
呼吸が出来なくなるほどに苦しいよ…。
きっと切られたからじゃないんだね。
こっちの痛みのほうがよっぽど痛いよ。人違いであってよ。
いやだよ。
せっかく仲良くなれたのに。
好きになれそうだったのに…。