この恋が永遠になりますように
「戮…」
俺は目の前に立つそいつに向かって呟いた。
「久しぶりだね、憐兄さん。」
戮は俺に向かって軽く微笑んでいる。
まるで今から起きることが嘘のように。
「あぁ、久しぶりだな。まさかこんなのが再会とはな。」
俺があの家を出てからだから2年ぶりか。
その2年に俺は今持つ地位を手に入れたんだっけな。
不意に昔が蘇ってくる。
「まさか倒すべき相手が憐兄さんとはね。」
「知ってたんだろ?」
俺は戮と同じように嘲笑うかの如く聞いた。