この恋が永遠になりますように
あたしの正面まで来ると同時に振り下ろされる相手の腕。
男女で力の差があるためにまともに食らってはこちらが不利だ。
でも、その拳があたしに当たることは無かった。
例え力ではこちらが不利な立場に立とうともあたしにはそれを避ける為のスピードを兼ね備えてるから。
男が振りかざす一瞬の隙を見てあたしは腹部へと殴りかかる。
ヴッ
そんな声が耳元で聞こえたのを合図にあたしは少しの間を取る。
普通の人ならここで倒れてしまうだろう勢いだったが、そこは流石に喧嘩慣れしてると言えるだろう。
相手はまだ腹部を抑えながらではあるが立っていた。
「流石ね。でも、それではたっているのがやっと。」
それだけを告げるとあたしはすぐさま背後に周り掲げていた腕を振り下ろす。
そして、その勢いをそのまま受け継ぐかの様にして男の体は地面に倒れた。