この恋が永遠になりますように


そしてあたしに気づくとニコッと笑ってこっちへ来た。


「真琴ー、大丈夫かいな?」


「え!?あ、うん。大丈夫だよ。あたしが指示を出さなきゃいけなかったのに、ごめんね。」


「あー、その辺は気にせんかってかまへんで。あんな杏見たら誰だってあーなってまうやろ。」


良く見れば聖吾の肩はまだ少し震えていた。


そして龍哉と弘哉は顔が強ばっている。


和稀は…


顔に出てないから分かんないけど、たぶんビビってる。


「やっぱり、怖いよね。」


そう呟いたあたしの声は4人には聞こえてなかったみたい。


「戻ろっか。」


あたしのその声であたし達は幹部室へと戻った。


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