この恋が永遠になりますように
「ここだよ。」
そう言っている昂輝の声が廊下にこだましているのが聞こえた。
そして、扉を開けてすぐに俺を見る。
ほの瞳はまるで「入れてもいいよね?」そう尋ねているように見えた。
俺は何も言わずただ昂輝に向かって頷くだけだった。
「さぁ、入って。みんな待ってるから。」
そう言って篠山達を音楽室へ招き入れた。
それを見た瞬間に香弥の機嫌が悪くなったのが目に見えて分かった。
逆に謙吾は嬉しそうだ。
朱羽は…
いたって普通だった。
まぁ、予想通りと言えるだろう。