この恋が永遠になりますように
杏side
あたし達が連れてこられたのは旧校舎の音楽室であり、煌龍の溜まり場だった。
そして、今は周りで奴らが自己紹介してる。
正直聞いてない。
だって、それぐらいの情報は掴んでるから。
それよりも…
「ねぇ、なんでここに呼ばれたわけ?」
本題が見えない。
なぜあたし達がここへ連れてこられたのか。
それだけが分からなかった。
「あたし達は暇じゃないんだけど。」
「流石氷の姫。無駄話はお嫌いですか。」
そう言ったのは昂輝だ。