この恋が永遠になりますように


そして、あたしは周りを見渡す。


でも、あたしの周りには真琴しか居なかった。


「真琴、朱羽君のバイクに乗ったんだよね?」


そう尋ねるあたし。


「そうだよ。でも、杏がぼぉーっとしてるから、ここで待っててって言われて降ろされたの。」


あ、だからいないのね。


そんなことを考えてると後ろから肩を叩かれた。


「杏…。」


「えっ!?」


あたしは突然の呼びかけに振り返った。


そこに居たのは、さっきまであたしを乗せてくれてた憐だった。


「どうかしたか?」


そう言って首をかしげる憐。


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