この恋が永遠になりますように


「なぁ、憐。本気だろ?」


そう言って肩に腕を回してきたのは謙吾だった。


「あぁ、でも俺は自分よりも…」


続きを言いかけて俺は香弥を見る。


その視線から言いたいことが謙吾にも分かったらしい。


「あぁ…。でも、いつまでもこのままってわけにもいかねーだろ?」


「どーだかな。」


そう言って俺は自分の肩から謙吾の腕を外し、扉の前で待たせていた篠山に近寄る。


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