この恋が永遠になりますように
一体どれだけの時間が過ぎたのだろうか。
ふと何も言わず消えた手術中のランプ
俺はそれを見て勢い良く立ち上がった。
そして出てくる医者の姿に詰め寄るように聞いた。
「杏はどうなんだ?」
「一応できる限りのことはしましたが未だに意識は戻りません。命に別状は無いのですが…」
「つまり、いつ目覚めるか分からない。ということですか?」
そう大人な対応をするのは昂輝。
こいつはこんな場面でも落ち着いているのか。
「そうですね。目を覚ますかどうかも分かりませんね。こちら側としては何も言えません。」