この恋が永遠になりますように
すると、その女性を見て飯草が呼んだ。
「杏のお母さん…」
「真琴…ちゃん?」
「はい、ご無沙汰してます。」
そう言って飯草は杏の母親らしい人に頭を下げた。
「で、そちらは?」
目を向けられたのは俺たちだ。
俺はとりあえず椅子から立ち上がり、杏の母親らしい人に向き直った。
「杏さんとお付き合いさせて頂いてる鴻坂 憐です。煌龍で総長やらせてもらってます。」
俺はそう言って自己紹介をした後、頭を下げた。
すると杏の母親らしい人は少し頬を緩めてから頭を下げた。
「煌龍…なら、杏は紅姫なのね。あたしは杏の母親の篠山 百合花 ササヤマ ユリカよ。」
紅姫を知ってる!?
俺はそのことに疑問を覚えた。
その辺をいろいろ考えてる間に昂輝たちの自己紹介も終わっていた。