この恋が永遠になりますように
分かってた。
お姉ちゃんが死んだのは杏のせいじゃないこと。
知雅君も死んで、杏も苦しかったこと。
なのに杏は自分を攻めてたこと。
「あれは杏のせいじゃないよ。あれは事故だったの。だから気にしないで。」
でも、そんなことを言っても杏が気にしないなんてことはわかってる。
それでもあたしは言いたかったんだ。
「ねぇ、杏。」
「な、何?」
杏はあたしを見て驚きながら答えた。
「杏はさ、責めすぎだよ?もっと前を向よ。お姉ちゃんや知雅君の分もあたし達が幸せになろ?」
ほんとはそんなことは思ってなんか無かった。
でも、杏を見てたらそうやって口走ってたんだ。