この恋が永遠になりますように
でも、杏の口から出た言葉にあたしは何も言えなくなった。
「あたしは幸せになんかなれないよ。なっちゃいけないんだ。だって紗耶加さんと知雅兄を殺しちゃったんだから。」
「そ、そ、そんなことないって!誰も杏のせいだなんて思ってないよ!」
そう叫んでみたけど杏に届くことは無かった。
そんな話をしていたあの日から杏は笑わなくなった。
いいや、感情を露にすることも無くなった。
倉庫にもあの時を思い出すからって行っては行かなかった。
それでもあたしは力になりたくて杏の側に居たんだ。
今まで。