この恋が永遠になりますように


連れてこられたのは旧校舎に存在する音楽室の横の空き教室。


そこで促されてあたしは教室に入った。


そしてあたしは振り返りさっきの男の子を見る。


「ねぇ、こんなとこまで連れてきて何のつもり?」


「じ、じ、実は、ぼ、ぼ、僕、篠山さんのことが、そ、そ、そ、そ、その…」


あたしはちんたらするその話し方にイライラしていた。


「一体なんなのよ!さっさと終わらせてくれない?」


「あ!は、はい!ぼ、僕、篠山さんのことが好きです!つき合ってください!」


やっぱりこうなるんだ


「ごめん、気持ちは嬉しいけど、恋愛とかに興味ないし、そのうえ知らない奴に告られても迷惑なだけだから。」


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