この恋が永遠になりますように
そう言っていつもどーりの断り方をする。
可愛げの無いとはこのことをいうのだろう。
「そんなこと言うと思ったよ。でも、馬鹿だよね。自分からなんの警戒もなく大人しくついてくるなんてさ。こうなるとも知らないで。」
そう言ってその子は指を鳴らした。
するとどこに隠れていたのか数人の男が姿を現した。
「へぇー、君が杏ちゃんかー、やっぱり可愛いね。こんな子に手ぇ出せるとか嬉しいわー。」
そんなことを言って擦り寄ってくる金髪の男。
あたしは後ずさりして逃げようと試みるけど、逃げ道なんてのは存在するはずもなかった。
助けを呼ぶにもここはあまりにも人気が少なすぎる。
そんな時、あたしは一人の男に捕まった。
腕を掴まれたから放そうとするけど、ここは男と女の力の差
放すなんてことができるわけもなかった。