Do You Remember?
「皆様、ただいまの気流の乱れで、異常な自体が発生しました。」乗客はざわめく。ひどく取乱す者さえいる。私も半分涙目になりながら、最期に食べたかった物は?とか行きたかったとこは?とかを必死に考え始める。それでもアナウンスは続く。「落ち着いて下さい。」とスチュワーデスが言いかけたその時、飛行機が止まった。飛行機に詳しくない私でも分かるくらいに確かに止まった。この大きな鳥の中にいて、まったく生きている気配を感じられないのである。乗客はみんな凍り付いた。もうダメだ…。私たちは死ぬのだ…。と。
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