旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 7時になる前にテーブルに料理を並べ一つ一つチェックをすると、腰に手を当て「よし!」と頷いた。

 ソファに座ると時計を一分刻みで確認する。

 まだかまだかとドキドキしながら彼の帰りを待った。

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「……」

 ソファの上に体育座りをしてテーブルに並べた冷めた料理を見つめる。

 時計の針は8時を過ぎている。

 仕事が立て込んでいるのだろうか……、大丈夫だと彼は言っていたがやはり忙しかったんだろうか……。

 電話をしてみたが、留守電で繋がらなかった。

 もう少し待ってみよう……。

 そう思うと体育座りして曲げている膝におでこをコツンと当てた。

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