旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
「瑞希さん」
コーヒーを置いてキッチンに戻ろうとした時、後ろから呼び止められた。
「瑞希さんからすると一人で祝っても俺と二人で祝っても同じと言うことですか?」
――!!
胸に抱くようにお盆を持っていた手に力が入る。
違うに決まってる――。
一緒にお祝いしようと言われて凄く嬉しかった。
どれだけ彼と一緒に誕生日を過ごす事を楽しみにしてたと思っているのか。
彼が帰って来なくてどれだけ泣いたと思っているのか――。
おめでとうって言われたかった。
二人で過ごしたかった。
彼と一緒に……居たかった!!
――ギュッとお盆を抱え込むと彼の方に向き直り笑顔で。
「はい」
と、答えた。
コーヒーを置いてキッチンに戻ろうとした時、後ろから呼び止められた。
「瑞希さんからすると一人で祝っても俺と二人で祝っても同じと言うことですか?」
――!!
胸に抱くようにお盆を持っていた手に力が入る。
違うに決まってる――。
一緒にお祝いしようと言われて凄く嬉しかった。
どれだけ彼と一緒に誕生日を過ごす事を楽しみにしてたと思っているのか。
彼が帰って来なくてどれだけ泣いたと思っているのか――。
おめでとうって言われたかった。
二人で過ごしたかった。
彼と一緒に……居たかった!!
――ギュッとお盆を抱え込むと彼の方に向き直り笑顔で。
「はい」
と、答えた。