旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 簡単に昼食をすましゆっくりしていると携帯が鳴った。

 メールを開くと沖君からで少し会えないかと言うメールだった。

 どうしたんだろう……急に。

 不思議に思いながらも「わかった」と返すと、直ぐに出掛ける準備をして待ち合わせ場所に向かった。

――――――――――
――――――

「野田」

 待ち合わせの喫茶店に入ると、私に気づいた沖君が手を振る。

「ごめんね。待たせて」

 急いで沖君の向かいに座ると、店員にコーヒーを注文する。

「いや、こっちこそ急に呼び出してごめんな」

「ううん。所で話って何?」

 笑顔で言うと、沖君は困った顔をした。

「昨日の事謝ろうと思って……」

< 139 / 297 >

この作品をシェア

pagetop