旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
「……花崎さんから電話があったけど……なんか少し違う」

 ボソッと呟く様にいうと沖君が不思議そうに私を見る。

「違うって?何が?」

「雅也さんの携帯から花崎さんがかけてきて、社長は今日は帰らないって……花崎さんの所に泊まるって……シャワーの音がしてて、彼の声も聞こえて……」

「はぁ!?」

 驚いた沖君の声が店内に響く。

「それいつ電話あった!?」

「え?えっと……10時頃……」

 沖君の迫力に負けそうになりながら小さな声でそう言うと、はぁーと沖君は項垂れた。

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