旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 蛇に睨まれた蛙。とはまさにこの事だろうか……。

 今までの彼とは違い、何処か恐ろしさ感じている。

「俺が父親の会社を継ぐためには必要なんです」

 そう言うと彼は立ち上がり私がさっきまで眺めていた窓際へ立った。

「でも、雅也さんは三男では……」

 右肩で窓に寄りかかり腕組みをして景色を眺める彼に勇気を振り絞り声をかけた。

「そう。俺は三男です」

 眺めていた景色から私に顔を向けると腕組みをしたまま背中を窓に寄りかからせた。

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