旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
「貴女も好きではない男と一生を添い遂げるより、本当に愛した人と一生共にしたいでしょう?勝手なのはわかってます。だからこそ見切りをつけて3年後には別れようと思ってます。」

 私はあの日彼と共に暮らすのを少なからず心待ちにしていた。

 きっと初めて見たときから恋に落ちたのだろう。

 彼と新しい人生を歩み、新しい自分を手に入れたかったのに――。

 結局私はただのお飾りの人形でしかないの?

 私は一体なんの為に――。

 彼はゆっくりこっちへ歩いて来た。

 傍まで来ると立ち止まり椅子に座る私を上から見下ろしている。

「この結婚は政略結婚です。野田グループも三田井財閥との繋がりが欲しかったのでしょう?」

 彼の言葉に思わず目を開き息を飲み込む。

 そんな私を冷たい瞳で見下ろしながらフッと笑った。

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