旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
 目を丸くして固まったままの私にそう言うと何食わぬ顔で会社へ向かった。

「……」

 今……何された?

 彼の顔が近づいて――そして……。

 自分の唇にそっと指で触れると、彼の唇の感触が甦り徐々身体が熱くなっていくのがわかった。

 身体全てが茹で上がるような高熱が全身に流れると彼の言葉を思い出す。

 出かける時と帰って来た時に毎日するって言ってなかった!?

< 273 / 297 >

この作品をシェア

pagetop