旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~
「何か食べたいものはありますか?」

「……特には」

「では俺の気分でカレーでもいいですか?」

「はい」

 そう頷くと水を飲もうとキッチンへ向かった。

「コップお借りします……」

 そう言った私に彼がハハ、と笑った。

 え!?……今声出して笑った?

 微笑む顔しか見たことなかった為、声を出して笑った彼を凝視した。

「好きに使って下さい。今日からは貴女の家でもあるんですから」

 そう言うと彼は出前してくれるカレー屋に電話をした。

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